いつからか働く男子が年下になっていた件。

ランニングマシーンで走っていると…
「何か、目標とかあるんですか?」
そんな甘い誘い文句が聞こえたら、要注意だ。

山本威吹(ヤマモトイブキ)26歳。
いつからだろう。美容師、歌手、スポーツ選手、働くお兄さん的存在だった人々が、私よりもはるかに年下になってきた。
とはいえ平成生まれブランドが所詮平成が終わるまでだろうと思っていたが、平成が終わったら昭和生まれはいよいよ大正の扱いか。アラサーの生き辛さは増すばかりだ。

そんな26

「どんなポーズしたらいいですか?」
「なんでも言ってください。」

「どんなんが欲しいですか?」
「変な顔とかしましょか?」
「どうしたらおもしろい記事書けますか?」
「とりあえずこの動くボードの上で何かしますよ!」

3か月前に年下の彼女ができたことに浮かれているらしい。
わかった。わかった。頼むから普通にしてくれ。

やらない理由が見当たらない!?遺伝子レベルで自分を知る検査キットを試してみた。

そんな彼は今アスリートフードマイスターなど、食に関連する資格を取りたいと考えているそうだ。
会員の方に、あれこれ質問された時に「うーん…どうなんですかねぇ」などと濁したくないのだとか。(案外真面目やないか)
頑張る人を応援して、どんどん変化していくのを見守ることが何より幸せという。そのためにも、正しい知識を持って、自信満々にビシッと答えてあげたいらしい。

そういえば先日初めて挑戦した「肥満遺伝子検査」

頬の内側をこすった棒を試験管に入れて付属の封筒に入れて郵送するだけで2週間後には自分の「肥満のタイプ」「太る原因」がわかるという、ドラえもんの道具のような最新兵器だ。

タイプは4つ。りんご型、洋なし型、バナナ型、アダム・イヴ型。

そして2週間後、診断結果がメールで届いた。
洋ナシ型の私には、「脂質で太りやすいタイプ」なのだそうだ。確かに、世の中では糖質制限ダイエットなどが流行っているが、炭水化物ばかり食べてもあまり体型には影響しないことは30年も生きているとなんとなく気づいてはいた。
えっ!これ、世の中のダイエットを繰り返している皆さん、やったほうがいい!自分の体質を知るだけで、目標の身体作りも一気に現実的。うん、達成できそうな気がしてくる。やみくもに運動したりご飯減らしたりせずに済むのはありがたい。

洋ナシ型のおすすめ食生活とは!?

私の場合、脂質を控えて、とにかく良質のたんぱく質を摂って欲しいと言う。肉、魚、豆、豆腐。そして、食事のスタートは、キノコや海藻などから食べ始めることで量を食べなくても早い段階で満腹感を感じられるらしい。

そして言われるがままに、フィットネスナビゲーターという体重計のようなものに乗せられる。2分ほどじっとしていると、ビーっと1枚の紙が出てきた。

「脚の筋肉がやばいっすね!これ、見えます?」差し出された人型のグラフを見ると、脚だけ青一色に染まっている。

解説を見ると、「アスリートのように筋肉が多くしっかりしています」と書いてあるではないか。

そう、私はペーパードライバー。数年前に車の運転を練習し始めてすぐETC手前で事故ったせいで、車はレッカーで運ばれてしまった。その日から私の移動はもっぱら自転車である。桐谷さんを超える猛スピードで、男児2人を前後に乗せて、どこまでも走っている。
この機械ごときに見抜かれるなんて…あれ!?体重計に乗って何かを握っただけなのに、3サイズまで測定されてるっ。それにしても、自転車爆走のおかげで基礎代謝量も1313kcalと高めだそうで、改善すべくは腹筋がないという点。腹筋をつけることで、今悩まされている腰痛も楽になるのではないかとのこと。

26歳、なかなかすごい。

仕事モードになると、何の資料も見ずにかなりの知識をぶつけてくるではないか!

パーソナルトレーナーになるべくして生まれてきたと言っても過言ではないのかもしれない。家でできる運動も丁寧に教えてくれた。(多分、いや絶対にしないけど、ありがとう)

山本威吹26歳の弱点たるや。

だがしかし、彼は服が好きすぎて資格を取るための資金を貯金できないという。
「ビームスとか行くと全部欲しくなるんですよ。」
時々その衝動が抑えられなくて、10万とか20万くらい買っちゃうんですよね〜

今日の服装も見てほしい。

全身ナイキだ。靴下も靴もナイキ。

理由を聞くと、「全部ナイキで揃えると落ち着くんですよ。」

Tシャツに至っては、ナイキショップ大阪店限定のデザインらしい。(よくオープン前からナイキに行列ができているのはこのせいか)

過去には某ファーストフード店でスマイルを0円で売っていたという威吹
それも、4年間ずっとポテトコーナーだ。
今となっては一切食べたいと思わないどころか、見たくもないらしい。
ポテトができた時に鳴るあの音、ピロリ〜ピロリ〜ピロリ〜も聞きたくないらしい。
甘いものも好まず、間食も一切しない。
勉強すればするほど、自分の身体と対話し始めた威吹。良くないことはしたくない。

「お酒は好きなんで、毎晩飲みます!体質的に飲めるんっすよ!遺伝すかね?結構飲みます!」と言っていたが、よくよく聞くと毎晩所詮缶ビール1本だ。
おいおい平成生まれよ、日本酒をマグカップで飲む私にとって缶ビールなどチェイサーだよ。そして、どうやら彼には、姉がいるらしい。「お姉ちゃんね、子供5人いるんっすよ。」

え゛-!それは凄すぎる。

きっと君よりアスリートな日々を過ごしてるに違いない。

狙った獲物は逃さない。次週の予告でハートを掴むマル秘テク。

そんな26才、山本威吹。「一度パーソナルトレーニングを一緒に始めた会員さんは、逃しませんよ~!自信あるんっすよ!」次につながる口説き文句を残して終了するようにしていると自負する威吹。
ダイエットなのか?体力作りなのか?リフレッシュなのか?
瞬時にその目標を見極めて、世間話からじわじわとパーソナルトレーニングの世界へ誘う。そしてサザエさんのエンディングのごとく、来週の予告をして笑顔で見送るらしい。

ミッキーに会いたくて千葉へ行くように、
イニエスタに会いたくて神戸へ行くように、
山本威吹に会いたくなったら、スポーツオアシス梅田店へ行ってみるのはどうだろう。

全身ナイキの浮かれた青年を見つけたら、それは間違いなく山本威吹だ。1人ではなかなか続かないトレーニングも、数字と言葉で自分の体質を知って、誰かに背中を押してもらえるとちょっとはやる気が出るかもしれないと思うのだった。